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※土曜日は9:00-11:30、12:00-14:30(11:30-12:00休憩)の診療です。

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クラミジア

STDの中でも、特に若い人たちの間で感染が多い病気です。クラミジアは、男性では排尿痛などを伴う尿道炎を起こすのですが、女性には自覚症状がほとんどありません。そのため、うつされたあと、感染していることに気が付かないまま、別の男性にうつしてしまうことも珍しいことではありません。人によっては1~3週間くらいの潜伏期間を経て症状が現れますが、症状が何もない人のほうが多いです。たとえ症状があっても、おりものが増えたかな?とか不正出血があるとか、軽い下腹部痛がある程度なので、見過ごしてしまいがちです。そのため、次々と感染が広がっているのでしょう。

男性は感染すると排尿痛や尿道からの分泌物が出たりします。自分には症状がなくても、パートナーにこのような症状が出たら、婦人科を受診してください。

感染を知らずに放置しておくと、子宮頸管炎や子宮内膜症、卵管炎などを引き起こし、卵管が詰まってしまい、将来的に不妊症や流産になるリスクがあります。

また、もし感染したまま妊娠すると、産道で赤ちゃんに感染し、赤ちゃんが肺炎や結膜炎を起こすので、放置しないできちんと治療するようにしましょう。

検査

検査はおりものの検査(細菌培養)で、5日ほどでわかります。最近では咽頭感染も増えてきていますので、のどの検査も同時に行うこともあります。

治療

かつてはしっかり2週間薬を飲まないと治療できなかったのですが、今ではとてもよく効く抗生物質があるので陽性反応が出た場合は、この抗生物質を一日内服して、再検査をして完治していれば治療は終了です。しかしながら中にはピンポン感染をしたり、薬が効きにくいなど何らかの原因により、約1割弱の確率で一日の内服では治らない場合があります。その場合には、別の抗生物質を2週間服用して頂く場合があります。これでほぼすべての方が完治致します。淋病やそのほかの性病との重複感染も非常に多いことが特徴です。自覚症状が消えてもきちんと治療をして、再検査を受けて細菌が消滅したことを確認しないと安心できません。また、性器と咽頭の同時感染により性器の細菌が消滅していても、咽頭に細菌が残っているとパートナーとの間でピンポン感染を繰り返すことがあります。保険の制約(咽頭クラミジア検査と性器クラミジア検査の同日算定ができない)によりこのようなケースが見られますので、できれば日を分けてでも、両方の検査を受けるた方が良いでしょう。

なお、実際の診療では既にパートナーが罹患していることが確定していて、明らかに症状もみられる場合には、結果を待たずに服薬を開始することがあります。そうでない場合には、検査時に膣内に抗生物質の膣錠を一錠入れさせて頂いて、結果を見て陽性であれば服薬を開始して頂きます。服薬後は、必ず再検査を行い、完全に細菌が消滅していて完治していることを確認することが重要です。

淋病

淋病は細菌感染症の一つで、クラミジア、性器ヘルペスの次に多い病気です。性交渉で感染しますが、ごくまれに大浴場やプールやタオルでの感染もあります。また咽頭感染もあります。男性に尿道炎などの激しい痛みを伴う膿の排出が起こる病気です。

女性においては症状があまり無く、進行すると膿のようなおりものがでたり、外陰部がかゆくなったりします。女性の場合は症状が軽くて気が付かなかったり、無症状のこともあります。しかし、知らずに放置してしまい、進行すると子宮内膜炎や卵管炎や子宮頚管炎などを引き起こし、不妊症の原因となることもあります。

また、妊娠中に感染してしまうと、出産のときに産道感染して、新生児結膜炎を起こして赤ちゃんが失明してしまう恐れもあります。

女性は症状が出にくいこともあり、慢性化してしまうこともある病気ですが、放置してしまうと不妊症の原因となりますので、パートナーに排尿痛や尿道からの分泌物などの症状があった場合には、すぐに婦人科を受診するようにしましょう。

検査・治療

検査はおりものの検査(細菌培養)で、5日ほどでわかります。検査結果が淋病陽性だった場合には、ロセフィン点滴が必要なので、来院の上点滴をお願いします。点滴にかかる時間は30分程度ですが、準備にも時間がかかりますので、お時間の余裕をもって来院してください。約1週間後のご都合のよろしい時に再検査のために来院してください。お電話にて検査結果をご確認いただき、完治していれば終了です。稀に完治していない、ピンポン感染などで再発している場合には、再度点滴を受けに来院してください。

なお、淋病感染者の20~30%はクラミジアも合併しているので、クラミジア検査も同時に行うようにすることが一般的です。また、実際には咽頭感染も多いのですが、保険の制約(咽頭と性器の同時検査は保険適用外)により見逃されることが多いので注意が必要です。性器・咽頭の同時感染では、性器の淋菌が消滅しても咽頭の淋菌は残存してしまい、結果的に咽頭より再びパートナーにうつしてしまい、また本人にピンポン感染を繰り返すということもありえます。

梅毒

梅毒トレポネーマという微生物に感染して起こります。性交渉で感染します。一時はなくなったかと思われていましたが、最近ではまた若い人の間で感染が広がっています。感染すると症状が出る期間と無症状の期間を繰り返して進行します。感染したまま妊娠すると、胎盤を通じて胎児に感染してしまう先天梅毒になる可能性があります。

第1期 感染してから3週間後~

性器に大豆ほどの赤くて固いしこり

第2期 感染してから3カ月間~3年

全身のリンパ節がはれて発熱、頭痛、倦怠感
バラ疹とよばれる赤い発疹が全身に出る

第3期 感染してから3~10年

全身にゴム状のしこり

第4期  脳や脊髄がおかされて、手足のしびれ、痴呆症状が出る

検査・治療

梅毒の検査は一般的に血液検査で結果は2~3日で判ります。かつては命をおびやかす病気でしたが、現代においては、第2期までに見つかって治療をするケースが多く、早期に発見して治療を行えば完全に治る病気です。治療法はペニシリンの内服ですが、治療期間は長期で1~2カ月の服用が必要です。

性器マイコプラズマ・ウレアプラズマ

(非クラミジア性非淋菌性膣炎)

最近では、細胞内寄生菌であるマイコプラズマの一種でウレアプラズマもSTD(性感染症)を引き起こすことが明らかになってきました。ウレアプラズマ属の2種類は近年になって遺伝子同定され、日本国内では2012年から検査ができるようになりました。そのため、かつては一般の婦人科では検査が行われていなかったのですが、最近では私のように検査を行う産婦人科医も増えてきているのではないかと思われます。

症状はクラミジアと同じで、子宮頸部の炎症、おりものの異常やかゆみなどですが、クラミジアと同様にまったく自覚症状がない場合もあります。米国男性の非淋菌性尿道炎の15~20%を占めるという報告もあり、実際に当院でも、クラミジア・淋病・トリコモナス・カンジダなどいずれの検査を行っても陰性で症状が改善しなかった患者様がウレアプラズマに感染しているケースがおよそ2週間の診療で1人くらいのケースで見られます。(それでもクラミジアなどに比べると10分の1くらいの割合で、圧倒的に少ないのではありますが)

日本では保険診療で一度に検査を行える項目が限られているという制約から、治療開始時に性器マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を保険で行うことはまずありません。保険診療を希望する場合には、まずはクラミジアや淋病・カンジダを疑い検査を行うことが一般的です。そのうえで、淋病やクラミジア・カンジダが陰性であったにもかかわらず、かゆみやおりものの異常などの症状が続く場合に、トリコモナスや性器マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を行います。このように順を追って検査を行えば、すべてが保険診療の枠におさまりますので、患者様の経済的な負担は少なくてすむというメリットがあります。

ただし、このような保険診療の流れで検査を行うと、診断がつくまでに何度も来院して検査を受けなければならないこともあり、誤診ではないかなどの不安を持たれる患者様もおられました。そこで、最近では患者様からご希望があった場合には、自費で一度にすべての検査を行うこともお受けしています。

いずれにしても、放置しておくと不妊症の原因となりえます。クラミジアや淋病の検査で陽性であったにもかかわらず、かゆみやおりものの違和感などが続く場合には、ぜひ一度検査を受けてみることをおすすめします。

検査・治療

検査はおりものの検査(細菌培養)で、5日ほどでわかります。

性器マイコプラズマ・ウレアプラズマに感染していた場合の治療法はクラミジアと同じでジスロマック250mg4錠を1回服用して、2週間後に再検査を行いウレアプラズマ菌が検出されなければ治療は終了になります。