当クリニックについて

 
午前
午後

午前9:30-13:00/15:00-19:00
(受付は診療終了の30分前で終了)

☆土曜日の診療は9:00-11:30、
12:00-14:30(11:30-12:00は
休憩)となっております。

休診日:水曜・日曜・祝日

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〒221-0802
横浜市神奈川区六角橋1-6-14
白楽メディカルセンター4階

東急東横線「白楽」駅徒歩1分

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妊娠を疑ったら・・・・

  1. なるべく早く産婦人科を受診して下さい。
  2. 市販の妊娠判定キットで検査する。

市販の妊娠検査キットで陰性でも、月経が来ない、少なすぎる、腹痛が強いなどの症状がある時は必ず産婦人科を受診して下さい。子宮外妊娠の可能性や、科学的流産の可能性があります。

人工妊娠中絶手術には医師による妊娠の確定診断が必要です

母体保護法には「妊娠の診断がはっきりするまでは、人工妊娠中絶を行わない」また、「診察時に正常妊娠と判定し得ない場合は、子宮外妊娠を考慮してあらかじめ患者にその旨説明しておく」と定められています。
「妊娠がはっきりする」とは、どの時期に何をもって「はっきりする」と判断するのか、これまで診療に当たってきて、多くの患者様が「妊娠検査薬で陽性=正常妊娠」と勘違いされているケースが多いため、産婦人科医師が実際の医療現場で妊娠の確定診断を下す方法について説明させて頂きたいと思います。

現代医療では、尿検査の妊娠判定薬の精度が非常に向上しており、ごくわずかなhCG値であっても正確に陽性か陰性かを判断出来ます。しかしながら、この妊娠検査薬や尿検査は「定性反応」であって、ごくわずかな反応であっても+(陽性)として出ます。つまり、尿検査でわかるのは妊娠反応が+か-かだけなので、きちんと子宮内に着床したかどうか(=子宮外妊娠ではないか)、胎嚢が見える前に流産してしまったのではないか、等の詳しい情報は尿検査だけではわかりません(すでに稽留流産をしていても、hCGはごくわずかに残るため、妊娠検査薬では+になります。)

したがって、産婦人科医療では尿検査で陽性=妊娠確定、とはならずに胎嚢確認(5週頃)→ 胎芽確認(6週頃)→ 心拍確認(7週頃)と順を追って妊娠を確定していくこととなります。(ただし、人工妊娠中絶の場合には早めの処置が望ましいことから、心拍確認まで待たずに胎嚢確認をもって手術日を決定することが一般的です。)

特に、胎嚢が見える前に流産してしまう「稽留流産」は5回の妊娠で1回は起きるとも言われており、当院でも胎嚢が確認出来ない場合には、翌週のご都合の宜しい日時に、再度ご来院頂いて胎嚢が確認出来てから中絶手術の最終決定を行います。(胎嚢が確認出来ないままご自宅で少量出血されて自然流産(稽留流産)なさる方もいらっしゃいますが、その場合は、残留物や大量出血を伴わなければ原則的に中絶手術は行いません。)

また起こる頻度は全妊娠の2~3%と低くはありますが、陽性反応(+)であっても、子宮外に着床をする子宮外妊娠のこともありますので注意が必要です。子宮外妊娠で多くみられる卵管に妊娠、赤ちゃんが成長した場合、卵管破裂を起こすとかなりの大出血をきたし、放っておけばお母さんが死亡してしまうことがあるからです。

中期中絶手術は初期中絶手術より身体的精神的負担がずっと大きいので、中期中絶手術にならないように、出来るだけ早めにご来院をお願いしているのですが、今日では市販の妊娠検査薬の精度が非常に良く、産婦人科のエコー(超音波検査)で子宮内の胎嚢が見えるよりも早い段階から妊娠検査薬が陽性になることがあるため、稽留流産でなくともご来院頂いた時期に週数が早すぎて、胎嚢が確認出来ないことがあります。そのような場合には、ご希望の手術の日取りが埋まってしまわないように、手術日の仮おさえと手術前に必要な血液検査等※を先に行います。そして翌週にもう一度ご来院頂いて胎嚢の確認を行なっております。妊娠週数の数え間違いや、パートナーの同意書に時間がかかったなどの思わぬ事態により、12週を超えて結果として中期中絶手術になってしまうことになっては大変です。妊娠がわかったら出来るだけ早めに来院して下さい。

※ 子宮外妊娠や流産などで初期に血液検査の結果が至急必要になることなることがありますので、初診時に胎嚢の確認が出来なくても、血液検査を行わせて頂きます。何卒ご了承下さいませ。なお、手術を迷っている場合で後に方針を転換なさった場合にも、当院では初期妊婦健診の血液検査の結果としてお使い頂くことが可能ですので、費用が無駄になるようなことはありません。

※ 胎嚢が確認できなく最終的に稽留流産の診断となった場合は、中絶手術はキャンセルとなります。
その場合、当然ではありますがキャンセル料などは頂いておりません。
ただし、稽留流産で子宮内に内容物が残った場合などに流産処置に切り替わることがあります。
(流産処置は保険適用となります。)