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当クリニックについて

 
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午前9:30-13:00/15:00-19:00
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子宮筋腫

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは子宮の筋肉層に出来る良性の腫瘍で婦人科疾患のなかで最も多く、成人女性の3~4割に子宮筋腫があると考えられています。発生原因は不明ですが、閉経により筋腫が自然と小さくなっていくことや、初潮を迎えた女性にしか出来ない事から、女性ホルモン、特にエストロゲン(卵胞ホルモン)の影響で子宮筋腫が大きくなることが判っています。

子宮筋腫は妊娠中は大きくなることが多く、子宮筋腫を持っていない人に比べて切迫流産・早産の割合が高く、子宮筋腫の場所によっては正常分娩が困難で帝王切開を選択することも多いです。子宮内膜症が妊娠・出産によって軽くなる傾向があるのに比べて、子宮筋腫が逆に大きくなる理由については、詳しくは分かっていませんが、おそらく妊娠によって血流が増えることが原因であると考えられています。

良くある病気だから、良性疾患であるからと、子宮筋腫を軽視するのは危険です。
子宮筋腫による月経痛によって仕事や日常生活に支障をきたすばかりでなく、激痛により救急車で運ばれる患者さんもいます。同時に、子宮筋腫はしばしば不妊の原因になりますし、可能性は低いもののごくまれに悪性腫瘍の一種である「子宮肉腫」が見つかることがあります。また逆に、全く症状がなく、たまたま内診や超音波検査で発見されるケースも多いです。

子宮筋腫の主な症状

  1. 最も多いのは過多月経・不正性器出血でこれに伴う鉄欠乏性貧血になる方が多い
    (輸血になる場合もあります)
  2. 月経困難症
  3. 不妊症(着床障害)
  4. 下腹部腫瘍増大による圧迫感、下腹部痛、腰痛
  5. 膀胱圧迫による頻尿、尿管の圧迫による水腎症 などがあります。

下腹部が張ってきたな!!と思ったら超音波検査を受けて下さい。

子宮筋腫の治療と手術の適用

子宮筋腫があるからと言って必ずしも治療が必要とは限りません。無症状・無徴候の方も
いらっしゃるからです。がん検診などで内診・超音波を行った時にたまたま発見されるケースも稀ではありません。あえて治療が必要なケースとしては、日常生活に支障をきたしている場合です。

このように、子宮筋腫があるからといって、全員が手術の対象となるわけではありません。生理の量が非常に多く、それにともなった貧血を起こしてしまうとか、生理の痛みがかなり強くて寝込んで仕事が出来ないような場合、ダラダラとした出血が普段の生理を超えて2週間以上続く場合、(一般的に子宮筋腫に気がつかずに妊娠することも多いですが)子宮内膜を圧迫したり、子宮の内側に出来ているような筋腫は着床障害を引き起こし、不妊症の原因となりますので手術を行うことがあります。また、子宮が膀胱を圧迫し、頻尿や排尿障害を起こしたり、また稀にですが、直腸を圧迫しひどい便秘を起こす場合、尿管を圧迫し尿が出にくくなる場合などにも手術を行うことがあります。

擬閉経療法(リュープリン・ナサニール他)

閉経間際の方で手術をご希望でない場合は、擬閉経療法といわれる治療法を行うこともあります。これは、リュープリンという生理を止める作用のある注射、もしくはナサニールなどの点鼻薬を使って生理を起こさないようにすることで、エストロゲンの分泌を抑えて、子宮筋腫が大きくならないようにする方法です。ただし、生理を止めるということは、人工的に更年期を作り出す状況ですので、発汗、イライラ等の更年期症状が現れてしまうという副作用が私の見た限りでは、多くの方に現れてしまう傾向にありますので、薬を使用するにあたって十分なご理解をいただいてから使用するようにしております。また、6か月以上服用を続けると骨量低下をきたすため、長期治療には使用できません。

子宮筋腫

若い方の治療

若い方で上記に述べたような手術の適用がない場合には、一般的には、大きさにもよりますが3ヶ月〜半年に1回、超音波で大きさをチェックし経過を観察するにとどめます。万が一、大きくなるような傾向があった場合には、当院で契約しているMRIの検査機関で検査をして頂き、さらにそれでも手術を行なった方が良いと判断した場合には、セカンドオピニオンをかねて関連病院にご紹介致します。総合病院で子宮筋腫を小さくしてから手術を行なった方が良いと判断された場合には、当院にて手術の間まで、上記のリュープリンやナサニールなどを使って、子宮筋腫を小さくすることがあります。

子宮筋腫の手術について

子宮筋腫の手術の適用は、決して大きさによるものではありません。私の経験ではおよそ3Kgに及ぶような子宮筋腫でも、お腹が張る、もしくは太ったなというくらいの自覚症状がない方もいらっしゃれば、本当に1センチ程度の筋腫でも、子宮の内膜を圧迫するような場所にあって、生理のたびに大出血やダラダラとした不正出血が続いて、貧血に陥るようなケースもあります。手術は、

年齢と条件によって様々な術式を行います。子宮筋腫の手術療法には大きく分けて、子宮を全て摘出する根治手術である「子宮全摘手術」と、子宮を温存しながら筋腫だけをくりぬく「子宮筋腫核出手術」があります。子宮筋腫核出術とは、主に不妊症の方や出産を希望される方のために、子宮を保存し筋腫の瘤(コブ)のみを核出(くりぬく)する手術法です。最近は高齢で妊娠する方が多いため、妊娠が難しいな?と思われる年齢でも子宮を温存したいと希望される方は多く、また妊娠とは関係なく子宮を温存したいという方にも行います。実際に、私が総合病院に勤務し、多くの手術を担当していた頃にも、できるだけ患者さんのご希望に沿うような形で対応するようにしておりました。(今でも週1回、国際親善総合病院で手術を担当しております。)

私がこれまで行なった中で印象的であった子宮筋腫手術では、太ったのでダイエットをしたけれど痩せないという方がいらして、5Kgもの大きな子宮筋腫が見つかり手術をしたことがあります。

また子宮筋腫に気がつかずに妊娠なさって、帝王切開を行い、子供が落ち着いてから1年後に子宮筋腫を摘出し、その後、無事に2回も妊娠なさって、いずれも帝王切開を担当させて頂いたこともあります。

さらに子宮筋腫が沢山ある若年者の方であっても必要以上に悲観する必要はないと考えております。私がこれまで行なった手術では、計26個の子宮筋腫をとったこともあります。その方は1年後に妊娠され、帝王切開により無事ご出産されました。どちらのケースも無事に赤ちゃんが生まれた時には、我が事のように嬉しかったのを今でもよく覚えています。

したがって、子宮筋腫があったからといって、決して子供を授かることが出来ない訳ではありません。大切なのは検診を受けて早めに対処することです。したがって、当院では、20歳をすぎて子宮がん検診を行う時には、同時に経膣超音波で子宮筋腫の検査をすることをおすすめさせて頂いております。(強制はしません。あくまでご希望の場合のみお受けいたします。)

子宮筋腫手術についてよくあるご質問

  • 子宮筋腫の存在に気づかず妊娠された方でよく御問合わせがありますが、妊娠中の筋腫核出術は原則禁忌で行うことができません。

  • 子宮筋腫核出手術は、将来的に妊娠の可能性も温存できますが、一方で、将来的に術後も筋腫が再発する可能性があります。また、筋腫を摘出した部分は子宮壁が厚くなっている可能性があるため分娩は帝王切開になることが多いので、手術を担当する医師とよく相談しましょう。

  • 子宮を全摘出すると更年期障害になってしまうのですか?とよくご質問を受けますが、卵巣機能に異常がなければホルモンバランスは正常に保たれ性交渉も普通に行うことができます。