◆里帰り出産の妊婦さんへの中期スクリーニング検査のすすめ
当院の院長が、日本胎児心臓病学会より「胎児心エコー認定医」として認定を受けましたのでお知らせいたします。日本胎児心臓病学会が認証する「胎児心エコー認証医」は、胎児心臓病診療のための胎児心エコーに精通し、胎児心エコーの普及と教育ができる医師がレベルⅡ精査の要件を満たした場合に認定されます。
当院ではかつて、横浜市旭区で開業していた的野レディスクリニック(父の代)ではお産を取り扱っておりましたが、医師が一人でお産を扱うことは、医師がハードであるばかりでなく、総合病院のような緊急時の対応などに限界があると考え、現在では総合病院と連携を取り、当院では妊婦健診のみを行い、お産については施設や緊急時の対応が整った提携先の総合病院などの分娩施設でお願いしております。
一般的に、里帰り出産等の患者様においては、胎児心疾患の診断を里帰り出産先で出産前に受けることになってしまうと診断時期が遅れてしまい、産科リスクのある妊婦さんの場合には、さらに時間的制約が増すこともあります。当院のような分娩を行わないクリニックが胎児スクリーニングをお引き受けすることの意義としては、このような里帰り出産の妊婦さんを中心とした方々に、19~24週の中期に居住地近くの当院のようなクリニックで胎児スクリーニングをお受けいただくことで、万一の場合にも、胎児心疾患に関する病状説明や心理的サポートを十分に配慮しながら、適切な分娩施設の変更を余裕をもって行っていただけることにあります。
当院では年間1,200件以上の胎児スクリーニングを実施しており、当院で妊婦健診を受けている方は、19週~20週の間に中期スクリーニング検査を(5,500円)、27週~28週までの間に後期スクリーニング検査(通常の妊婦健診に+1,000円)をお受け頂いています。当院で妊婦健診を受けていない妊婦さんも、里帰り出産や胎児スクリーニング検査を行わない医療機関で妊婦健診を受診している妊婦さん等を中心として、大変多くの方にスクリーニング検査をお受け頂いております。(他院で健診中の方は7,500円/回、多胎は10,000円/1回)
おかげさまで大変優秀な超音波検査士、臨床検査技師のスタッフにも恵まれ、神奈川県立こども医療センターのご指導も頂きながら、日々診療を行っております。
これからも、産婦人科専門医としての立場から一人でも多くの患者様への胎児スクリーニング検査を続け、地域の患者様に貢献できますよう、日々精進して参ります。当院で妊婦健診を受診の方はもちろん、里帰り出産予定の方や、妊婦健診先でスクリーニングを実施しない施設におかかかりの方におかれましても、ぜひ、当院での胎児スクリーニング検査をご活用下さい。
医療法人社団 的野ウィメンズクリニック
院長 的野 博
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本胎児心臓病学会認定 胎児心エコー認定医
神奈川県 母体保護法指定医
日本麻酔科学会 麻酔科標榜医
精中機構認定 マンモグラフィー読影認定医、乳がん検診超音波検査判定医
日本産婦人科乳腺医学会認定 乳房疾患認定医
日本医師会認定 産業医