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Q 乳がん検診を受けるのにおすすめの時期はありますか?

乳がんの検査ではマンモグラフィで乳房を圧迫して撮影する必要があるので、乳房に張りがあると痛みを感じることが多いです。そのため乳房の張りが強い月経前は避けて、月経後1週間~10日くらいの乳房に張りが少ない時に受診することをおすすめします。

Q 私は胸が小さいのでマンモグラフィを受けられないのではないかと心配です。

乳房の大きさによって診断に影響が出ることはありません。安心してください。

Q 胸が大きいので乳がんになりやすいと言われました。

胸の大きさと乳がんの発症には因果関係は認められておりません。ただし、大きいとセルフチェックでしこりがみつかりにくいということはあります。

Q マンモグラフィと超音波検査は両方受けないとわからないのですか?

マンモグラフィは細かな石灰化までうつりますが、小さなしこりは映らないことがあります。また、超音波検査では、逆に小さな石灰化はわかりません。このように、マンモグラフィと超音波検査では、それぞれメリットとデメリットがあるので両方の検査を受診することが理想的です。特に乳がん発生のピークである40~50代の方は、両方を毎年受けるようにするか、毎年交互に受診するようにしましょう。また、また、若い人も乳腺濃度が高い傾向にある人が多いので、超音波検査検査も併せて受けたほうが良いでしょう。

Q しこりを見つけても一カ月程度なら放置しても大丈夫ですか?

乳がんは他のがんに比べて進行が遅いといわれています。そのため早期で発見されることが多いのですが、中には進行の早いがんもあります。炎症性乳がんや中期乳がん、妊娠中の乳がんなど、全体としてはごくわずかな確率ではあるのですが、中には進行が早い乳がんもあり、これらの乳がんを放置してかなり進行してから見つかってしまうと治療が難しくなります。そのため、少しぐらい受診が遅れても平気よね、と自己判断はせずにしこりを見つけたらすぐに受診することが、一番の乳がん予防となります。

Q 要精密検査といわれてしまいとても不安です

マンモグラフィの結果で「カテゴリー3以上」と判定された場合には、要精密検査の対象になります。マンモグラフィ―受診者の5~10%がカテゴリー3以上と判定されますが、その後の検査ではほとんどの人が良性の判定となりますので、怖がらずに精密検査を受けてください。なお、カテゴリー2(明らかに良性の腫瘍や石灰化)であっても、数が多かったり形が大きかったりすると稀に影に悪性のものが隠れていることがないとはいいきれません。(悪性化)そのため、当院では医師がその可能性があると判断した場合には、カテゴリー2であっても半年ごとに念のため、超音波検査をお受け頂き、前回と腫瘍の大きさ、数などを比べて継続的なフォローをさせて頂くこともあります。ほとんどが良性のものですので、どうぞ怖がらずに検査を受けてください。

Q 20代のうちは乳がん検診は受けなくてよいというのは本当ですか。

乳がんの発症は30代後半から増えて40~50代で多いのではありますが、最近では35歳未満で発症する若年性乳がんも注目されています。若年性乳がんが乳がん全体に占める割合はわずか2.7%とそんなに高くはありませんので、過度に心配する必要はありません。しかしながら、家系に乳がんや卵巣がんになった人がいる場合には、遺伝的に乳がんのリスクが高くなるために、検診を受けることをお勧めいたします。また、家系にがんがいない場合でも、セルフチェックでしこりや異常を見つけた場合にはすぐに受診するようにしましょう。

Q マンモグラフィで乳腺濃度が高いと言われました。何か気を付けることはありますか。

乳房全体に占める乳腺の割合のことを乳腺濃度と言い、乳腺濃度が高いほど乳がん発症リスクは高くなると考えられています。マンモグラフィでは乳腺の部分は白く、脂肪の部分は黒く写りますが、マンモグラフィでは、乳がんも白く写るので、全体が白くうつるほど乳腺濃度の高い方は、乳がんが見つけにくいこともありますので、乳房超音波検査を同時に受診するとよいでしょう。

Q 肥満・アルコールの摂取により乳がん発症のリスクが高まるのは本当ですか

閉経後の女性では肥満が乳がん発症のリスクを確実に高めます。日本人を対象として研究では、閉経前であっても肥満が乳がん発症のリスクを高めることが証明されています。また、アルコールについても、閉経の前後を問わず乳がん発症リスクを高め、摂取量が多いほどそのリスクが高まることがわかっています。

Q 乳製品の摂取により乳がんにかかりやすくなると聞いたのですが、本当ですか?

実際に、かつては乳製品の摂取により乳がんの発生リスクを高めてしまうという報告がありました。しかし、近年では、乳製品を多く摂取している人は少ない人よりも乳がん発生のリスクが低いということが認められました。一方で、脂肪を多く含む乳製品の摂取では発症リスクが高くなるとの報告もあり、具体的にどのような乳製品を摂取すれば発症リスクを下げることができるかについてはまだわかっていません。

Q ピルや女性ホルモンを服用していますが、乳がんにかかりやすいというのは本当ですか。

ホルモン補充療法の中でも、エストロゲンとプロゲスチンを併用する方法ででは、乳がん発症リスクがわずかながら上がります。また、ピルの服用においても、乳がん発生のリスクはわずかながら上がります。

乳がんは悪性の乳腺細胞が異常に増殖することによっておこるので、高い濃度で女性ホルモンを投与すると乳がん発症リスクがわずかながら高くなると考えられています。初潮年齢が高い人や閉経年齢が遅い人は、女性ホルモンが作用する時期が長くなるので乳がん発症リスクがわずかながら上がるのと同じ原理によるものです。

なお、エストロゲン単独両方では乳がんのリスクは高まらないことが明らかになっていますが、子宮内膜がんや脳卒中や血栓症などのリスクを高めてしまうので、乳がん予防目的にエストロゲン単独療法を行うことはすすめられません。

ホルモン補充療法やピルが乳がん発症を高めるリスクはほんのわずかであるので、過度にこわがることはありません。服用することによるメリットと服用しないことによるデメリットを医師とよく相談して決めましょう。

Q 喫煙すると乳がんになる可能性が上がってしまうのはなぜでしょうか

喫煙は受動喫煙も含めて、乳がんの発症リスクを高めることがわかっています。たばこの煙にはがんの引き金になる物質や血管を収縮させてしまう物質など、多くの体によくない物質が含まれているからです。たばこは乳がんだけでなく、肺がんや心臓病などの生活習慣病を発症するリスクを高めます。日本人の喫煙率は年々低下しています。(ちなみに私も愛煙家でしたが喫煙に成功しました。)喫煙は、本人だけでなく周りの人にも健康維持に役立ちますので、強くおすすめ致します。

Q 妊娠・出産・授乳の経験がないのですが、乳がんにかかりやすいというのは本当ですか

海外の研究によると、出産経験のある人とない人における乳がんの発症割合を比較すると、出産経験のない人での乳がん発症リスクは出産経験のない人のおよそ1.2~1.7倍で、日本国内の研究では2.2倍になります。出産回数が多いほど乳がん発症リスクは低下し、5回以上出産経験のある人は出産経験のない人と比較して、乳がん発症リスクが半分まで下がります。先進国では開発途上国と比較して乳がん発症率が高いとされていますが、これは出産数が少ないことや授乳期間が短いことが関連しているためと考えられています。ただし、授乳経験があるから、出産回数が多いからといって乳がんにならないわけではありませんのて、定期的な検診を忘れずに受けるようにしてください。

Q 家系に乳がんの家族がいます

親・子・姉妹の中に乳がんの罹患者がいる場合には、いない場合にくらべて2倍以上乳がんになりやすいと言われています。また、祖母、孫、おば、姪に乳がんの罹患者がいる場合には、いない場合にくらべて約1.5倍の発症リスクがあると言われています。これは、乳がんが発症した人の5~10%は、遺伝的に乳がんを発症しやすい体質をもっていたためであると考えられています。一般的に乳がんは食生活などの環境による影響も関係し、残りの約90%は遺伝以外の原因によると考えられています。このように、遺伝性の乳がんが全体の中に占める割合はおよそ1割とそんなに多くはないのですが、遺伝性の乳がんの情報を知っておくことは、患者様ご本人だけでなく、血縁者の方々にとっての乳がんの早期発見につながりますので重要です。

Q 糖尿病なのですが、乳がんにかかりやすいというのは本当ですか

糖尿病では高インスリン血症、高血糖によってがんの発症リスクが高くなる可能性が指摘されていて、糖尿病の人とそうでない人で比べると、糖尿病の人の方が乳がん発症リスクが約1.2~1.3倍高くなります。

Q 運動をすれば乳がんになりにくいというのは本当ですか

閉経後の女性では、定期的に運動を行うことによって乳がん発症リスクが低下することが気らかになっています。閉経前の女性については、まだ明らかになっていませんが、閉経前の女性であっても肥満や生活習慣病の予防にもなりますので、定期的な運動をこころがけましょう。