不妊症診療
生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、性生活を行っているにもかかわらず妊娠に至らない場合に不妊症と診断します。
「一定期間」については諸説ありますが、2年というのが一般的です。全夫婦の約10%が不妊症であると言われています。
不妊の原因は単一ではなく複数の因子が関係している事が多いため、系統的な検査を行い原因をを見つけ出す事が大切です。
一方で一般的な検査では原因が特定できない(現在の診断技術では原因を見つける事が難しい)場合もあります。
当クリニックでは、体外受精など高度不妊治療を行っておりませんが、基礎体温、超音波検査による排卵チェック、ホルモン検査、AMH検査、タイミング指導を行います。
ご希望があれば、漢方療法によるサポートをいたします。
AMH(アンチミュラーリアンホルモン)検査
女性の卵子の数は、実は産まれた時に既に決まっている、ということをご存知ですか?
男性と違って女性は、卵巣で卵子が作られているわけではなく、生まれる前から作られた卵子が保存されているだけです。卵子の数は、年齢とともにどんどん減っていきますが、その数は年齢以上に個人差が大きく、いざ子供が欲しいと思った時に卵子がないという事が起きます。
AMH(アンチミュラーリアンホルモン検査)は、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備機能がどれほどかを測定する検査で、不妊症治療領域では近年話題になり注目されてきている検査です。
この検査を希望される方にご注意頂きたいこととしては、AMHには基準値・平均値はあるものの、正常値はないということです。実際測定してみると、どの年代においてもAMHがゼロの人が存在します。
また、AMHはあくまでも卵子在庫の目安であり、本来妊娠できるかどうかについては、卵子の質の問題であると考えられています。したがって、AMHの測定結果にからは、卵子在庫の多い、少ないについては判断出来ても、正常か異常かの判断を下すことは出来ません。
AMHが高ければ妊娠には有利といえますが、質そのものはあくまで年齢の要素が強く、また将来的な卵子在庫の量を保証するものでもなく、あくまでも現時点での結果となります。
これからご結婚・ご出産を考えている女性で、本格的な不妊治療とまではいかなくても、ご自身の予備機能を把握しておきたいという方がこの検査を受けることで、人生設計を考えるお手伝いを出来ればと願い、お受け致しております。そのため、費用も出来るだけ安価に設定しておりますので、お気軽にご相談下さい。