月経移動ピルとは?
※ピル・アフターピルは予約不要です。
当院でも患者様からのご要望が多い、「月経移動ピル」について詳しくご説明いたします。月経によっては、ゴールデンウィークや夏休みなどにせっかくの海外旅行や温泉旅行を計画されていても、充分に楽しむ事ができませんよね。こういう時に月経を動かす事ができるのが「月経移動ピル」なのです。
月経移動では、中用量ピルを使います。当院ではプラノバールを用いています。月経移動(月経時期調節法)には、次の生理を早める方法と遅くする方法の2通りがあります。
月経移動ピルの飲み方
月経を早める場合
月経を早める場合には、直前にあった月経の早い時期(5日目くらい)から一般的には1~2週間投与します。当院では10日間服用して頂くように指導させて頂いています。その後、飲み切った2~3日後から、少ない量の出血がはじまります。
この方法であれば、旅行中やイベント中などの月経を避けたい時期にピルを飲まなくて済みます。そのかわりに、出来るだけ早めに受診していただく必要があります。ずらしたい月経のひとつ前の生理中、もしくはそれよりも前に受診して下さい。
月経を遅らせる場合
月経を遅らせる場合には、当院では予想される予定月経開始日の5~7日前から、同様にプラノバールを1日1錠、月経を止めたい日の前日まで飲んで頂くよう指導しております。
ピルを服用している期間中は生理が来ません。飲み終わってから2~3日で次の月経(消退出血)が起こります。
なお、排卵日以降にピルを内服しますので、妊娠の可能性がないことをご確認させて頂きます。月経を遅らせたい場合は、月経を止めたい日までプラノバールを服用し続けますので、いつまで遅らせたいかによってプラノバールを服用する日数が短くなったり、長くなったりします。
また、生理を遅らせている期間はピルを服用し続ける必要がありますが、遅らせている期間が旅行などのイベントにあたることになります。旅行中にピルの副作用(吐気、出血など)が出てしまうことがあり、早める方法に比べますとデメリットが大きいのも特徴です。
現在低用量ピルを飲んでいる場合
現在低用量ピルを飲んでいる場合には、月経を遅らせたい日数分を偽薬の内服をしません。21錠目の翌日より予備のシートの同包のピルを服用し、服用後8日目に新しいシートを開始します。
ただし、低用量ピルには一相性(マーベロン、ファボワール)と三相性(トリキュラー、アンジュ)があり、月経移動で異なる点があります。
確実性ということを考える、現在服用しているピルとは別に中用量ピルをおすすめさせていただく場合もございます。詳細はクリニックにてご説明させて頂きますので、まずはご来院下さいませ。
患者様へお願い
上記のように次の生理を早める場合には、旅行やイベントの前にピルを服用すれば良いのですが、生理を遅らせる場合には、旅行やイベント中にピルを服用しなければなりません。
あくまでもピルですので、服用中は人によっては、吐気や不正出血などが起こる場合があります。大切なイベント中に薬を飲まないで済む方が当然楽なのですが、それには次の生理を早める必要があり、ずらしたい月経のひとつ前の生理中、もしくはそれよりも前にご来院いただく必要があります。
月経移動ピル処方をご希望の患者様は、出来るだけお早目の受診をお願い申し上げます。
※ピル・アフターピルは予約不要です。