当クリニックについて

 
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☆土曜日の診療は9:00-11:30、
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休診日:水曜・日曜・祝日

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白楽メディカルセンター4階

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ご挨拶

院長
的野 博

 

中絶手術でお悩みの方へ 〜母体保護法指定医・麻酔科標榜医の立場から〜

我が国では、年間約20万件の人工妊娠中絶が行われています。現在の年間出生数が約100万人であるため、年間出生数の2割近く(全体では約6分の1)の児が人工妊娠中絶されていることになります。
中絶手術の件数全体の中では、20〜30才代の女性が最も多い割合で中絶手術を受けています。ただし、妊娠した場合に中絶が選択される割合を調べると、10代と40代以上の女性の方が高い割合で中絶手術を受けています。

人工妊娠中絶は妊娠が可能な全ての年代の女性にとって身近な問題であり、とりわけ10代と40代の女性には「望まない妊娠」が切実な問題でもあります。

私達、中絶を行う母体保護法指定医は、胎児を人だと思っていない訳ではありません。もちろん生命は尊いものだと考えています。そして医師であるならば、当然ながら命の尊厳を自らの職業倫理とすべきであると考えています。本来なら命を救うべき我々医師がこの手術を行うことは、医師としての使命に反するのではないかと考えて、手術を行うことを好まない産婦人科医の先生方を実際に数多く存じ上げてもおります。

しかしながら、妊娠が望まないものである場合には、女性の苦悩は計りしれず、無理に産めば、その女性の人生が苦悩を背負った不幸なものとならざるを得ないこともまた知っています。そして、その場合には、妊娠中絶を選択せざるを得ないと考えています。そのため、母体保護法指定医の多くは、中絶を避けては通れない必要なこととして受け入れています。

ピルや避妊リングが普及してきた現代においても、残念ながら完璧な避妊法は存在せず、望まない妊娠はなくなりません。性交渉において、女性の希望に反して避妊がされないケースも少なくありません。避妊するつもりが失敗することもあります。(実際に、世界では年間推定3,300万人の人が、避妊をしたにもかかわらず、妊娠していると見込まれています。)レイプにもとづく妊娠もあります。

胎児の生命を自らの身体を通して育んでいるのは母体である女性です。胎児の生命が尊いと同時にまた、母体である女性の人生も尊いのです。胎児を育む女性の幸福なしには、胎児の幸福もまた存在し得ないということを我々は経験を通して学んでいます。その結果、中絶は容認するが、出来るだけ減らしていきたいと考えることが、中絶を引き受ける多くの母体保護法指定医の考えではないかと思います。

妊娠した女性が「どうしても産めない」という結論にならざるを得なかった時に、受けたくなくても受けるしかない手術 ― それが人工妊娠中絶手術です。この手術を選択せざるを得ない女性の苦悩や心の傷は計り知れないほど大きく、私達医療従事者は、個々のご事情に立ち入ることは出来ません。しかし、女性の立場に寄り添い、出来るだけ安全で痛みが少なく、良心的な費用でこの手術を引き受けることで、苦しんでいる女性のお役にたてれば・・・・。そう考えてこの手術をお受けしております。

この手術を選択せざるを得ない女性が、同じような望まない妊娠を繰り返すことがないように、次に出産を望む場合には、願わくは健康で幸せな家庭を育むことが出来るよう、そして産めない女性に対する社会的な偏見に精神的不安で押しつぶされることのないよう、微力ながらお手伝いをさせていただきます。中絶でお悩みの方、まずはもう一度、パートナーと良く話し合って下さい。その上で、「どうしても産めない」と判断されたら、その時にはお力になりますのでどうぞご相談下さい。

母体保護法指定医
麻酔科標榜医
産婦人科専門医
的野 博

院長略歴

昭和63年
北里大学医学部卒業、麻酔科入局
平成3年
国立立川病院麻酔科勤務
平成5年
横浜赤十字病院産婦人科勤務
平成9年
順天堂大学病院産婦人科勤務
平成10年
国際親善総合病院勤務、産婦人科医長
平成19年
小川クリニック勤務、的野レディスクリニック副院長
平成23年
神奈川県横浜市神奈川区にて的野ウィメンズクリニック開院

院長資格

  • 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
  • 母体保護法指定医
  • 麻酔科標榜医
  • 日本医師会認定 産業医
  • マンモグラフィー読影認定医

診療科目

産婦人科、女性内科、女性ペインクリニック内科