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卵巣腫瘍(卵巣のう腫、卵巣癌)

卵巣は細胞分裂が盛んな臓器で、いろいろな種類の腫瘍が発生します。その起源により、表層上皮性・関質性腫瘍、性策間質性腫瘍、胚細胞腫瘍の3郡に大きく分類され、さらに良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍に分けられます。

この他、胃がん、結腸癌、乳癌、子宮体癌などからの転移性腫瘍もあります。卵巣がんは欧米では婦人科がんの中で最も死亡率が高い疾患として知られています。

我が国でも近年増加傾向にあり、このため罹患率、死亡率ともに過去20年で倍増し、現在も増加し続けていると言われています。

卵巣腫瘍の症状としては、一般的に無症状であることが多いです。その理由は、もともと卵巣が2-3cm大で多少肥大しても腹腔内のスペースには影響せず、さらに卵巣は両側性にある為に、一側の卵巣が健常であれば代わりに機能しホルモン異常を来さないからです。

私の経験の中では「最近、太ってきたなダイエットしよう、という方が、手足が細くなってもお腹が逆に出て来る!!と驚かれて来院され検査し、卵巣腫瘍が見つかり、何と10Kgにも及ぶ卵巣腫瘍を摘出した事があります。

これは決して稀なケースではなく、卵巣腫瘍は痛みが無いため、このようなケースは何例もありました。ここが、卵巣癌がサイレントキラーを言われるところです。

若い人であっても、子宮がん検診を受けようと言うときに、内診だけではわからないこともあるので、超音波をなるべく受けていただければと思います。早期発見のためです。

また、救急でよくあるケースとしては、卵巣腫瘍(良性・悪性に限らず)が5〜6cmに腫大していた時に、卵巣を支持している卵管、靭帯ともに捻じれてしまって急激な腹痛を訴える(卵巣のう腫茎捻転)という状態があり緊急手術となることが良くあります。

卵巣のう腫・卵巣癌の診断、治療

早期発見には超音波検査を1年に1度位受けていただくことをお勧めします。検査の結果、卵巣腫瘍が疑われた時には、さらにMRI、CT検査、血液検査で腫瘍マーカー(CA125,CA 19-9,CA 72-4,CEAなど)を行い、加えて消化管検索(胃内鏡、大腸鏡など)を行います。

悪性(がん)が疑われた場合は原則として回復手術を行い、組織を病理検査に出して確定診断をします。明らかに画像に腫瘍マーカーから悪性腫瘍の診断で手術を行なったのに、病理検査で良性の診断を受けたケースもあります。