当クリニックについて

 
午前
午後

午前9:30-13:00/15:00-19:00
(受付は診療終了の30分前で終了)

☆土曜日の診療は9:00-11:30、
12:00-14:30(11:30-12:00は
休憩)となっております。

休診日:水曜・日曜・祝日

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〒221-0802
横浜市神奈川区六角橋1-6-14
白楽メディカルセンター4階

東急東横線「白楽」駅徒歩1分

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人工妊娠中絶手術の麻酔法 ― 全身麻酔薬を用いた静脈麻酔で行います

当院では人工妊娠中絶手術は全て産婦人科専門医、母体保護法指定医であるとともに、麻酔科標榜医である私が執刀致します。私は麻酔科標榜医の資格があり、麻酔科医として総合病院に勤務していた経歴があります。その経験から、鎮静(意識を取る)、筋弛緩(きんしかん)、鎮痛、有害な神経反射を抑制する事をいつも最低限に必要なこととして考え、さらに若年者から高齢妊娠の方々及び喘息、高血圧、糖尿病、てんかん、肥満など様々な合併症に対応できるようしています。複数の鎮痛剤、鎮静剤などを組み併せて、スムーズに手術が行えるようにしています。手術は日帰りでの手術になります。手術直前に点滴から全身麻酔薬を投与します。

私の手術では、点滴から全身麻酔薬(静脈麻酔)を投与致しますと、患者様は意識がなくなり、気がついた時には手術が終了しベッドでおやすみになっています。静脈麻酔が効かずに意識が残ってしまった、下半身麻酔などの局所麻酔だけで手術を行いひどい痛みがあったというようなことはございませんので、痛みに弱い方でも安心してお受けいただいております。また、手術中に不整脈や呼吸抑制などにも対応が出来るように万全の準備をし、手術後の覚醒もなるべく早く対応できるよう、手術後の痛みにも対応出来るよう心掛けています。

当院での中絶手術は、麻酔科標榜医である院長が、全例酸素導入を行い全身麻酔器モニターにより管理、呼吸状態や心電図、血圧計を監視しながら手術にあたっております。何かあれば気道確保、器官内挿入も出来る万全の体制を備えて安全に手術を行なっております。(ただし、これまでに気道確保、器官内挿入が必要になるようなトラブルは1例ございませんでした。)

麻酔の効き方は患者様によって異なります。そのため、麻酔薬の量や種類は、術前の問診(初診時)にお伺いする患者様それぞれの体質に合わせて、少しずつ配合を変えています。合併症がある方には、それに適した麻酔薬の組み合わせを選択しつつ、意識が無い状態を保って手術を行います。(例えば喘息発作のある方には喘息発作の起こりにくい麻酔薬に変更し、発作が起きた場合にすぐに投与出来るように点滴薬を準備して手術を開始するなど)そのため、以下のような持病がある方や、体質の方、また普段から常用している薬ある方は初回問診時に必ずお申し出下さいませ。

  • 喘息、高血圧、糖尿病、てんかん、等の方、または既往歴がある方
  • 糖尿病や不整脈、心臓病、恒常性機能亢進症、呼吸器疾患などの持病のある方
  • 常用している薬のある方(特に向精神薬や睡眠薬などを常用していると麻酔が効きにくいことがあります)
  • 過去に歯科麻酔や大腸・胃カメラの麻酔等が効かなかった等のご経験をお持ちの方
  • その他、お酒にとても強い等々(お酒をお召し上がりの具体的な量を伺います)

<麻酔科経歴>

昭和63年 北里大学麻酔科入局、平成3年国立立川病院麻酔科勤務、麻酔科標榜医

「麻酔科」は診療科標榜資格であり、この標榜資格を持つ医師がいなければ「麻酔科」を標榜することはできません。医師であれば誰でも「麻酔科」を看板に掲げて良いわけではなく、麻酔の実施に関して十分な修練を行うことのできる病院又は診療所において2年以上修練をして、尚かつ、麻酔の実施を主に担当する医師として全身麻酔を300症例以上実施した経験が必要とされます。

<産婦人科経歴>

平成5年 横浜赤十字病院、順天堂大学病院を経て、平成10年〜19年国際親善総合病院、産婦人科医長
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医 母体保護法指定医

ご注意:合併症のある方の手術について

当院は、日帰りのクリニックの為、入院設備やICUなどの高度な設備を有しておりません。したがいまして、下記のような合併症のある方、リスクの高い方におかれましては、万一の時を想定して患者様ご自身のお身体の安全のため、総合病院など高度な設備において手術をお受けいただきますことをおすすめ致します。

◆ 総合病院など高度な医療設備において手術をお受けいただいた方が良い方

  • 体重が85Kg以上ある方
  • 以前、麻酔によりアレルギー反応や呼吸困難などの症状が見られた方
  • 重度の喘息の方
  • 大きな子宮筋腫がある方

◆ 以下の方はお受けする場合がありますのでご相談下さい。(診察して判断致します)

  • 子宮筋腫があるが大きさがわからない方
  • 軽度の喘息の方(幼少期の小児喘息で、現在症状のない方など)

※その他、気になる症状があります場合は、必ず診察時にお申し出ください。診断によりお引き受けさせて頂く場合もございますが、その場合でも、万が一の手術中の発作など(喘息発作等)の際に備えて、必要な薬等々をすぐに投与できるように必要な薬剤の準備をして投与可能な状態にて手術を開始致します。