診療時間について

 
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午後

9:30-13:00/15:00-19:00
(受付は診療終了30分前で終了)

※土曜日は9:00-11:30、12:00-14:30(11:30-12:00休憩)の診療です。

休診日:水曜・日曜・祝日

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〒221-0802
横浜市神奈川区六角橋1-6-14
白楽メディカルセンター4階

東急東横線「白楽」駅徒歩1分

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検査結果のご説明について

検査に先だって、検査の重要性をご説明させて頂くことはとても大切なことではありますが、検査結果が出るまでの間、妊婦さんに過度な心配を与えることが望ましいとは考えておりません。検査結果で異常が見つかった場合のみ、その重要性をご説明させて頂くことがほとんどになります。

しかしながら、すべて非常に大切な検査ですので、ご不安を感じずに、リラックスして妊婦健診をお受け下されば幸いです。当院では13週以降は、毎回4Dエコーにて生まれてくる赤ちゃんとのご対面を楽しみながら、ご家族様と一緒に検査をお受け頂くことが出来ます。

妊婦健診では、妊娠中の異常を早期に確認するための大切な検査を致します。産科ガイドラインにより、検査項目は定められておりますが、自費診療のため病院により多少の差違はあるようです。以下のようなスケジュールで当院は検査を行っております。

妊婦健診のスケジュール

5~6週(初診)

妊娠反応検査(尿検査)

尿検査では、尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)に対する反応を調べます。妊娠するとhCGが胎盤から分泌されますが、このhCGは尿中にも含まれており、妊娠検査薬はそれを検出して陽性の変色反応を示します。

しかしながら、この尿検査は「定性反応」であって、ごくわずかな反応であっても+(陽性)として出ます。

つまり、尿検査でわかるのは妊娠反応が+か-かだけなので、きちんと子宮内に着床したかどうか、胎嚢が見える前に流産してしまったのではないか、等の詳しい情報は尿検査だけではわかりません(流産であってもhCGはごくわずかに残るため+になります)。

経膣エコーで胎嚢、心拍の確認

超音波検査で胎嚢が確認来ないと全体の1~2%の頻度でごく稀ですが、子宮外妊娠の可能性があります。

また、胎児の心拍が確認できない場合は、流産の兆候である可能性があるため十分な確認が必要です。妊娠初期の稽留流産は6人に1人の確率で起こります。胎嚢、心拍の確認が出来なかった場合には、翌週以降も引き続き確認を行います。

この時期は、人によってまだ胎嚢ができあがっていなかったり、多少の遅れがあったり、妊娠週数や最終月経の数え間違いなど紛らわしい時期です。胎嚢、心拍の確認ができなくても、過度の心配は不要です。

培養、クラミジア検査

クラミジア感染症は、流産・早産の原因や新生児肺炎、結膜炎の原因になります。陽性であれば抗生剤による治療が必要になります。検査検査結果は次回にお伝えします。

GBS(B群溶連菌)、感染症(膣分泌物検査・内診)

GBS(B群溶連菌)は膣の常在菌であり、妊婦さんの5~10%にみられます。妊娠中のGBS膣炎は、胎児への影響はありませんが、出産時にGBSが陽性の場合、産道から新生児に感染し、新生児肺炎、髄膜炎、肺血栓が起こる可能性があります。検査でGBS陽性となった方には、出産時に点滴治療を行います。

7週~9週

※以下の検査には補助券が必要ですので母子手帳をお忘れなくご持参下さい。

血圧・体重測定、尿検査

毎回、高血圧の兆候がないかを調べます。体重も毎回測定することにより、母胎や胎児の異常発見につながります。体重の増えすぎは妊娠高血圧症候群、増えなすぎは赤ちゃんの発育不全の可能性があります。以後、すべての週数において血圧・体重測定、尿検査は毎回、確認を行います。

経膣エコーで胎児の大きさ(頭臀長)、心拍をチェック

妊娠初期は、膣内に超音波器具を挿入して検査します。医師が胎児の大きさを測定し、臓器や器官に異常がないかも確認します。

また子宮内に子宮筋腫がないか、卵巣に異常がないかなど母胎側の状態も確認します。子宮筋腫がある妊婦さんは、正常な妊婦さんと比べると子宮収縮が起きやすく、流産や早産の危険性が高くなります。同時に前回健診の培養、クラミジア感染症の結果をご報告致します。

子宮頸がん検査(補助券を使用)

子宮頸がんの早期発見は、おなかの赤ちゃんと妊婦さん自身を守ることにつながります。母子健康手帳と同時に、妊婦健診費用の補助を受けられる助成券が交付され子宮頸がん検診も助成の対象となっています。

(同じ年に横浜市の助成を利用している方は、自費での検査となりますが、妊娠初期の子宮頸がん検査で頸部異常が見つかるケースもままありますので、検査が必要です。)

血液型、不規則抗体(初期血液検査)

分娩時に輸血が必要になったときや、赤ちゃんとの血液型不適合の可能性を調べるために行います。不規則抗体は新生児黄疸の原因にもなります。

貧血、血糖値(初期血液検査)

妊娠中は胎児へ血液を送るので、貧血になる人が増えます。貧血があると分娩時に出血が多くなりやすく、また胎児の発育にも影響が出ることがあります。もし貧血があれば鉄剤の内服か、点滴の必要があります。普段よりも鉄分の多い食事をとりましょう。

感染症検査(初期血液検査)

HIV:エイズウィルスは最近、感染が増えています。感染しても症状が出ない場合がほとんどですので、検査をしなければ感染の有無がわかりません。万一、陽性であれば発症を遅らせたり、新生児への感染率を下げる工夫が出来ます。

B型・C型肝炎抗体:陽性であれば分娩時に新生児へ感染するリスクがあります。陽性の場合には、新生児への感染予防のため、免疫グロブリンとワクチン接種を行います。

HTLV-1:感染している場合、稀に高齢になってから白血病になることがあります。陽性の場合、母乳を通じて新生児に感染することがありますので、ミルクにするか、母乳を凍結授乳する必要があります。

トキソプラズマ:主にペットからうつる感染症で、無症状なことが多いのですが、妊娠初期に感染した場合、胎児に異常が出るリスクがあります。陽性の場合には、抗生物質による治療が必要になります。

風疹抗体:妊娠16週までに風疹に感染すると 風疹ウイルスが胎児にも感染し、出生後に後遺症をもたらす可能性があります。(先天性風疹症候群)先天性風疹症候群の3大症状は先天性心疾患(動脈管開存症などの心奇形)、白内障、難聴です。抗体価が陰性の場合には、人混みや子供の多いところを避けて、風疹に感染している可能性がある方との接触を避けるようにしてください。また、抗体価が高い場合には、最近の感染でないかを調べる詳しい検査を行います。

梅毒:母体内で胎児が感染することがあり、胎児先天性異常の原因にもなります。早期に治療を行えば治り、胎児への影響を防ぐことが出来ます。

10~12週

血圧・体重測定、尿検査

毎回、高血圧の兆候がないかを調べます。体重も毎回測定することにより、母胎や胎児の異常発見につながります。体重の増えすぎは妊娠高血圧症候群、増えなすぎは赤ちゃんの発育不全の可能性があります。

経膣エコーで胎児の大きさ(頭臀長)、心拍をチェック

妊娠初期は、膣内に超音波器具を挿入して検査します。医師が胎児の大きさを測定し、臓器や器官に異常がないかも確認します。また子宮内に子宮筋腫がないか、卵巣に異常がないかなど母胎側の状態も確認します。子宮筋腫がある妊婦さんは、正常な妊婦さんと比べると子宮収縮が起きやすく、流産や早産の危険性が高くなります。同時に前回健診の初期採血、子宮頸がん検査の結果をご報告致します。

13~14週

血圧・体重測定、尿検査

毎回、高血圧の兆候がないかを調べます。体重も毎回測定することにより、母胎や胎児の異常発見につながります。体重の増えすぎは妊娠高血圧症候群、増えなすぎは赤ちゃんの発育不全の可能性があります。

経腹エコー開始

13週からは膣内に挿入する超音波器具では全体が見えなくなるため、腹部にプローブを当てます。超音波検査室での4Dエコーを含む検査となりますので、超音波検査室のご予約をお取り下さい。

検査は、4Dでの撮影時間を確保するために、臨床検査技師+医師、または助産師+医師の2名体制で行います。付き添いの方もご見学頂けますので、ご家族様もどうぞお連れ下さい。検査内容:腹囲、子宮底長の計測、超音波胎児計測、超音波ドップラー法(胎児心音)、4Dエコー(カラー、白黒写真+USB録画付き)

15~18週

13~14週と同じ検査内容になります。

  • 血圧・体重測定・尿検査
  • 腹囲・子宮底長の計測
  • 経腹エコーによる超音波胎児計測、超音波ドップラー法(胎児心音)
  • 4Dエコー(カラー、白黒写真+USB録画付き)

19~20週

胎児スクリーニング検査(中期スクリーニング)

胎児スクリーニング検査とは、通常の超音波検査よりも、より詳しく胎児の状態を調べる検査です。

心臓のお部屋がきちんと分かれているか、肺、頭部内、消化器(胃・十二指腸・腸管等)、尿路、生殖器、骨格に問題がないか、口唇裂はないか、指の本数に問題はないか、胎盤、へその緒等々、それ以外にも実に多数の項目について、胎児超音波に研鑽を積んだ超音波検査師が時間をかけてスクリーニングを行います。

長年の経験を積んだ産婦人科専門医が診断を行います。胎児超音波検査の目的は、出生前に赤ちゃんの様子を調べることにより、必要であればすぐに赤ちゃんが高度な医療を受けられる体制を整えておくことが出来ることにあります。

21~22週

  • 13~14週と同じ検査内容になります
  • 血圧・体重測定・尿検査
  • 腹囲・子宮底長の計測
  • 経腹エコーによる超音波胎児計測、超音波ドップラー法(胎児心音)
  • 4Dエコー(カラー、白黒写真+USB録画付き)

23~24週

  • 血圧・体重測定・尿検査
  • 腹囲・子宮底長の計測
  • 経腹エコーによる超音波胎児計測、超音波ドップラー法(胎児心音)
  • 4Dエコー(カラー、白黒写真+USB録画付き)

13~14週と同じ上記の検査内容に加えて、下記の検査を行います。

GBS(B群溶連菌)感染症(膣分泌物検査・内診)

GBS(B群溶連菌)は膣の常在菌であり、妊婦さんの5~10%にみられます。妊娠中のGBS膣炎は、胎児への影響はありませんが、出産時にGBSが陽性の場合、産道から新生児に感染し、新生児肺炎、髄膜炎、肺血栓が起こる可能性があります。検査でGBS陽性となった方には、出産時に点滴治療を行います。

経膣エコーで胎盤位置確認、子宮頸管長計測

この時期になってくると体重が増加していき、人によってはお腹が張ることがあります。子宮頸管長とは、子宮口から外子宮口までの長さを言います。子宮頸管の長さはふつう3~4cmありますが,お産が近くなるとだんだん短くなります。切迫早産でもだんだん短くなってきます。そのため、この時期に経膣エコーで長さを測ることにより早産の兆候がないかチェックすることができます。

OGTT(血糖負荷試験)※一部の方のみ

この時期になると、妊娠糖尿病などの代謝異常を起こすことがあります。そのため、初期採血の血糖値が高値だった方は、OGTT(血糖負荷試験=糖尿病のスクリーニング検査)を行う場合があります。

25~26週

  • 血圧・体重測定・尿検査
  • 腹囲・子宮底長の計測
  • 経腹エコーによる超音波胎児計測、超音波ドップラー法(胎児心音)
  • 4Dエコー(カラー、白黒写真+USB録画付き)

13~14週と同じ上記の検査内容に加えて、下記の検査を行います。

貧血、血糖値(中期血液検査)

妊娠中期になると初期では問題がなくても胎児へより多くの血液を送るので、貧血になる人が増えます。貧血があると分娩時に出血が多くなりやすく、また胎児の発育にも影響が出ることがあります。もし貧血があれば鉄剤の内服か、点滴の必要があります。普段よりも鉄分の多い食事をとりましょう。

また体重も増えてくる時期ですので、血糖も高くなり安い時期で、妊娠糖尿病になる可能性も増えてきます。この検査で血糖が高めだった場合はOGTT(血糖負荷試験=糖尿病のスクリーニング検査)を行う場合があります。

27~28週

後期スクリーニング検査

胎児スクリーニング検査とは、通常の超音波検査よりも、より詳しく胎児の状態を調べる検査です。

心臓のお部屋がきちんと分かれているか、肺、頭部内、消化器(胃・十二指腸・腸管等)、尿路、生殖器、骨格に問題がないか、口唇裂や口蓋裂はないか、指の本数に問題はないか、胎盤、へその緒等々、それ以外にも実に多数の項目について、胎児超音波に研鑽を積んだ超音波検査師が時間をかけてスクリーニングを行い、長年の経験を積んだ産婦人科専門医が診断を行います。

後期スクリーニング検査では、中期スクリーニング検査の際にまだ小さくて超音波検査ではわからなかった形態異常が見つかるケースもあります。また、小腸閉鎖、四肢短縮症等の異常は妊娠後期になってはじめて明らかになります。中期スクリーニング検査で羊水量が少なかったり、胎児の位置が悪かった場合などにも、後期スクリーニング検査で異常がわかるケースもあります。

胎児超音波検査の目的は、出生前に赤ちゃんの様子を調べることにより、必要であればすぐに赤ちゃんが高度な医療を受けられる体制を整えておくことが出来ることにあります。

29~32週(当院での最終健診)

  • 血圧・体重測定・尿検査
  • 腹囲・子宮底長の計測
  • 経腹エコーによる超音波胎児計測、超音波ドップラー法(胎児心音)
  • 4Dエコー(カラー、白黒写真+USB録画付き)

13~14週と同じ上記の検査内容に加えて、分娩先への紹介状のお渡しを行います。これまでに当院でお受け頂いた検査の結果報告書は、紹介状とともにすべて患者様にお渡しさせて頂きますので、分娩先の病院にご提出下さい。

※横浜市民病院で分娩予定の方で、34週前後の横浜市民病院での健診で特に大きな異常がなかった方は、35週~36週から当院にお戻り頂いて39週6日まで引き続き健診をお受け頂きます。健診は1週間おきになります。その場合は、13~14週と同じ検査内容に加えて、内診を行い子宮口の開大、胎児の頭の位置の確認、出産の兆候がないかを毎週チェック致します。また、35週には後期GBS検査を行います。40週から横浜市民病院で妊婦健診となります。

※当院での最終健診の週数は、分娩先の病院により多少異なり、下記の通りとなります。

産科セミオープン妊婦健診のスケジュール

妊娠初期健診(全分娩先共通)

  • 妊娠12週まで:心拍が確認出来るまで1週間おき、心拍確認後2週間おきに当院にて健診。
  • 妊娠13週~23週:4週間おきに当院にて健診+別途、中期スクリーニング検査1回

*以降は分娩先の病院により異なります。

けいゆう病院、労災病院、済生会東部、愛育病院(大和)、ふれあい横浜、みなと赤十字、里帰り先等でご出産の方

  • 妊娠24週~30週まで:2週間おきに当院にて健診
  • 32週以降:分娩先の病院での妊婦健診になります。

新横浜母と子の病院でご出産の方

  • 妊娠24週~32週まで:2週間おきに当院にて健診
  • 34週以降:新横浜母と子の病院での妊婦健診になります。

横浜市民病院でご出産の方

  • 妊娠24週~32週まで:2週間おきに当院にて健診
  • 34週前後:横浜市民病院での妊婦健診になります。(1回)
  • 35週~39週:34週で経過に異常がないと横浜市民病院で判断された場合、当院にお戻り頂いて1週間おきの健診になります。

妊婦健診のご注意

どちらの分娩先でも28週~30 週時点の妊婦健診で逆子の場合、少し早めに分娩先にお戻り頂く場合があります。