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当クリニックについて

 
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性経験がない方の子宮頸がん受診・婦人科検診の必要性と方法について

子宮がん検診クーポンや横浜市の子宮がん検診助成事業などの啓蒙活動により、多くの方が子宮がん検診を受診するようになってきました。中には性経験のない方でも子宮がん検診を受診なさる方が多くいらっしゃいます。
実際、未婚の方の4人に1人は性経験がないとも言われており、婦人科では決して珍しいことではございません。

当院でも、性経験のない方が子宮がん検診を受診され、説明が上手く伝わらずに、大変ご不快な思いをなさってしまったというケースがごく最近ありました。自分の説明能力の足りなさを恥じるとともに、その患者様には大変申し訳ないのですが、婦人科検診にまつわる色々な制約事項と、検診の必要性を患者様にどのように説明したらご理解いただけるかを再検討する良いきっかけとなりました。

内診はたとえ性経験のある方であっても、患者様側にとってはできれば受けたくない検査です。まして、性経験のない方であれば、不安な思いもひとしおでしょうし、できれば産婦人科医の立場からも、必要性のあまりない検査はせずに、必要な検査を受けて頂きたいものです。

したがって、今回は、性経験のない方に婦人科での診察の内容、必要性についてご理解いただいた上でご来院頂きたいと思い、この記事を書きます。
性経験のない方で、子宮がん検診のクーポンがお手元に届いて悩んでおられる方や、会社の検診などで悩んでおられる方は、ぜひご来院前にご一読頂き、ご自分の希望する受診項目についてお考えになってご来院頂けるとありがたいです。

◆性経験のない方の子宮頸がんの発症リスクはほとんどありませんが、ゼロとは言い切れません。

子宮頸がんは、ほぼ9割以上がヒトパピローマウイルスの感染からおきます。性交渉の経験がなければほぼ感染しないので、性経験がない方の子宮頸がん検診の発症の可能性はきわめて低く、そのため性経験のない方については、子宮頸がん検診は不要とする医師もいます。

とはいえ、生活習慣やそもそもヒトパピローマウイルスが原因でない子宮頸がんもほんの数パーセントですが報告がされています。性経験がない方の子宮頸がんの発症はゼロとは言い切れませんので、どうしても心配な方は一度、子宮がん検診を受けてみても良いでしょう。

当院では性経験のない方の子宮がん検診にあたっては、小児用の小さなクスコを使用し、検査用ブラシも綿棒などの特殊な物にして細心の注意を払って痛みの少ない検査を行うように致しております。しかし、それでも痛みや少量の出血を伴うことがありますので、ご了承下さいますようお願い致します。

ただし、痛みに弱い方や、過度な不安がある方は、「子宮がん検診のクーポンが届いたから」、「友達がみな子宮がん検診を受けているから」、といって無理に受ける必要はありません。そもそも、発症の可能性はかなり低いのですから、精神的に負担を感じてまで受ける必要はありません。気になる方は腹部超音波検査などで子宮筋腫や卵巣嚢腫がないかどうかを調べてみる方をおすすめします。

◆性経験のない方でも超音波検査で子宮筋腫や卵巣嚢腫の有無を確認したほうが良いでしょう

子宮の病気は子宮頸がんだけではないので、性経験のない方でも婦人科検診は受けたほうが良いでしょう。子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜症、ポリープなどの思わぬ病気が見つかることがありますので、超音波検査の受診をおすすめ致します。

性経験のある方の検診では、通常、子宮内超音波(=経膣超音波)といって、膣内に細長い棒状の超音波装置を入れ、子宮内の状態を超音波にて拝見させて頂きます。子宮内超音波検査で用いる棒状の超音波は、当然ながら子宮がん検診で用いる検査用ブラシや綿棒よりも太くなりますので、性経験のない方の子宮内超音波検査に‪ついては、子宮がん検診よりも強い出血や痛みを伴うことがあります。

そのため、性経験のない方の子宮内超音波検査(=経膣超音波検査)は通常は行わないことがほとんどです。その代わりとして、以下の ①腹部超音波検査、もしくは②直腸超音波検査のどちらかの方法での検査を行うことになります。

① 腹部超音波検査

腹部から超音波を当て、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの有無を調べます。 お腹の上から超音波を当てるだけですので、痛みがありません。子宮内腔の見え方は、当然ながら子宮内超音波よりは劣りますが、最近では腹部エコーの性能もあがってきておりますので、3~4センチ以上の筋腫や腫瘍であれば検査が可能です。当院では、4D超音波にも使用するGE社製の高性能な腹部エコーP/S/Eシリーズを使用しておりますので、腹部超音波検査でも比較的良く見える傾向にあると思います。(ただし、3~4センチ以上の大きな筋腫や腫瘍については、確定診断が可能ですが、2~3センチ以下の小さな筋腫などについては、エコー画像に写らないことがありえます。)

② 直腸超音波検査

子宮内超音波検査の代わりとして、肛門より超音波検査を行い、肛門から子宮内超音波を撮影する方法です。(肛門と子宮は位置が近いため腹部エコーよりも子宮内がよく見えます。)検査にあたっては、ゼリーで痛みを軽減するようにはしておりますが、検査の性質上、どうしても痛みを伴います。とはいえ、直腸超音波検査は腹部超音波検査に比べて、より小さな(2~3センチ、場合によってはそれ以下の)筋腫や腫瘍についても見つけることができるというメリットがあります。そのため、性経験のない方で下腹部痛などが続く場合で、腹部超音波検査で異常がみつからない場合には、受診をおすすめすることがあります。

◆子宮頸がんワクチンの接種希望の患者様へ

子宮頸がんは、99%がHPVヒトパピローマウイルスの感染からおきるため、このウィルスへの感染を防ぐ子宮頸がんワクチンが有効であると考えられております。実際に、世界120カ国以上で使用されており、特に性経験がない方が接種することは、子宮頸がんの予防に高い効果を期待できると言われております。
しかしながら、近年では国内での重篤な副作用が相次いで報告されております。
副作用として、アナフィラキシーショックや呼吸停止に陥った例までも報告されております。さらに一過性のものだけではなく、筋無力症や髄膜炎、ギランバレー症候群などの難病となり、ずっと苦しんでいる方々がいらっしゃることも報告されています。そのため、当院ではたとえ性経験のない方であっても、積極的に接種をすすめることはしておりません。

以上の内容をご理解頂いた上で、ワクチン接種を希望なさる患者様には、接種を行うことがあります。しかしながら、現在ではワクチンの在庫をしておりませんので、取り寄せまでにお時間を頂いております。診察の上副作用についてご説明しその上で接種をご希望の場合には、後日、ワクチン入荷次第、再度のご来院をお願いしております。