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妊婦健診中に医師や助産師に言われたひと言が気になり、帰宅なさってからご不安を感じてお電話を頂くケースが多くあります。

今回は、そのような内容をまとめました。当院に通院中の妊婦さんが、明るく笑顔で楽しいマタニティーライフを送れるよう、スタッフ一同、頑張っております。気がかりなことはいつでもお聞き下さいね。

初期(0~15週)

胎嚢の中に赤ちゃんが見えないね(妊娠7週・超音波検査)

次回の健診で確認できれば問題ありません。

宮内に胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)を確認できるのは妊娠4週ごろからです。ただし、妊娠初期の妊娠週数は28日型の月経周期を基本に計算しているので、月経周期が不規則な人は医師から伝えられた妊娠週数より2~3週少ないこともあります。次回の健診で確認できれば問題ありません。

着床したときの出血がありますね(妊娠5週・超音波検査)

出血が少なければ、問題のない場合がほとんどです。

受精卵が子宮内に着床したときの出血は10人中2人くらいに見られます。多くの場合、そのまま妊娠が継続するので問題ありません。

風疹の抗体が少ないので気をつけて(妊娠7週・血液検査)

妊娠17週以前の感染に注意しましょう。

「風疹に対する免疫がない」という意味です。予防接種を受けていないだけでなく、予防接種を受けていても抗体がなくなってしまうことがあります。妊娠17週ごろまでに感染すると、赤ちゃんの体にトラブルが起こることがあるので、人混みや小さな子どもとの接触を避け、感染を防ぎましょう。

頸管ポリープがありますね(妊娠5週・内診)

心配はありませんが、出血しやすくなります。

子宮頸管ポリープは良性のものなので心配ありません。ただし、出血しやすい傾向があります。

卵巣が少し腫れてますね(妊娠11週・超音波検査)

妊娠週数を重ねるうちに治まってきます。

妊娠初期に卵巣が腫れるのは、「ルテイン嚢胞(黄体ホルモンの影響で排卵後、卵巣の袋状のところに液体がたまってしまうこと)」が考えられます。しばらく卵巣が腫れた状態が続きますが、妊娠15~16週ごろまでにほとんどの場合、治まってきます。

双子なのでなるべく安静にしてください(妊娠15週・超音波検査)

おなかが張りやすいので、無理は禁物です。

必要以上に神経質になることはありませんが、やはり1人を妊娠しているよりおなかが張りやすいので、無理をしないようにしましょう。

中期(16~27週)

胎盤が下の方にあります(妊娠18週・超音波検査)

少しずつ上の方に移動するケースがほとんどです。

妊娠中期ごろは胎盤が下の方(子宮口に近い位置)に見えるケースも少なくありません。胎盤が子宮口をふさいでいるような状態を「前置胎盤」といいます。しかし、多くの場合、子宮が大きくなるにつれ、子宮の上に移動する(子宮口近くから離れたように)可能性があるので、今の段階ではあまり心配しないで、経過を見守るようにしましょう。

へその緒が首に巻きついてるね(妊娠24週・超音波検査)

動いているうちに自然に直ることもあります。

へその緒が巻きついた赤ちゃんは10人に2~3人くらい見られ、決して珍しいことではありません。おなかの中で動いているうちに自然にほどけるケースも多いようです。巻きついたままお産になっても、ほとんどの場合、そのまま自然分娩になります。分娩監視装置で赤ちゃんの心拍をモニタリングし、赤ちゃんが苦しくなって心音が落ちた時などは帝王切開に替わるケースもあります。

羊水の量がちょっと少ないですね(妊娠22週・触診)

やや少ない程度なら、問題はありません。

羊水の量は妊娠経過とともに変化します。羊水が極端に少なくなる原因としては、もともと羊水が産生されにくいケースや、赤ちゃんの腎臓に何らかの問題があることがあります。羊水が極端に少ないと、外部からの刺激が直接おなかの赤ちゃんに伝わりやすくなり、影響を受けやすくなります。

とはいえ、医師から「ちょっと少ない」と言われた程度であれば、それほど心配することはありません。極端に少なくなると、医師から入院をすすめられる場合もあります。

尿に糖が出ていますね(妊娠25週・尿検査)

2回連続して尿糖が出たときは注意が必要です。

産院によっても異なりますが、尿糖が(++)以上出たときは、注意が必要です。血液検査や腎機能の検査、糖負荷試験など、さらに詳しい検査を行います。その結果、血糖値が高いときは食事のカロリー制限などが必要になります。

子宮頸管が短めですね(妊娠26週・超音波検査)

早産を防ぐために、安静に過ごすようにします。

子宮頸管は通常、長さ4cmほどですが、お産が近づくとだんだん短くなっていきます。しかし、妊娠36週までの時期に、頻繁におなかの張りがあり、子宮頸管が2,5cm~2cm以下と短くなっているときは、切迫流・早産を予防するため、張り止めの薬を服用しながら安静に過ごします。

後期(28~39週)

赤ちゃんが小さめです(妊娠28週・超音波検査)

標準値より極端に小さくなければ問題ないでしょう。

両親が小柄なら赤ちゃんも小さめになりがちです。標準より小さめでも超音波で元気な様子がうかがえれば問題ない場合がほとんど。それほど心配する必要はありません。

赤ちゃんの頭が大きめだね(妊娠35週・超音波検査)

あまり気にする必要はありません

妊娠35週ごろになると赤ちゃんの頭が下がってくるため、頭囲の計測に誤差が生じやすく実は標準内のことも。実際に頭が大きくても骨盤の広さとバランスがよければ難産にならないケースも。

子宮口が開き気味です(妊娠36週・内診)

子宮口はお産が近づくと開き気味になります。お産が近づくと子宮口はやわらかくなり、開き気味になるのがふつうです。とくに心配はありませんが、不安なときは医師に再度確認しましょう。

「疑問は家に持ち帰らずその場で聞く」のがいちばんです。聞きたいことはメモをしてまとめて持参などして頂いて、遠慮なく質問して下さい。